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往復写簡 #46


松本力(写真)←襟草丁(文)



松本力さん


植物は知性を持っている、

とは、ステファノ・マンクーゾ、アレッサンドラ・ヴィオラ共著のタイトル(原題Verde brillante. Sensibilità e intelligenza del mondo vegetale)です。植物は五感に似た感覚を備え、人間が持っていない感覚を少なくとも15は持っており、更に、コミュニケーションを行い、記憶し、学習し、問題を解決していると書かれています。

根を張ったその場からの自立的な移動はあり得ずとも、枝葉の動きは動的で通年の変化を見ても静的とは言い難く、生態を深く知るほど或る一個の意思を持った「何か」に容易に見立てることができます。従って、植物の知的な振る舞いへは、驚愕するより寧ろ納得感が高まりました。


未開の地を分野を切り開き、具象から抽象へと概念を細分化させ、それらと並行するように尊厳も拡大しています。しかしそれに疑問を呈するならばすべては人類の匙加減。マジョリティの右は権利の右。正義と独善の「あいだ」にあるものは何か、それが問題です。


襟草丁より


text by Tei Erikusa photo by Chikara Matsumoto 写真と書簡で往復する #往復写簡



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