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往復写簡 #30


松本力(写真)←襟草丁(文)



松本力さん


いつの時代も表現は受け手に様々に解釈されます。世界一短い文学もまた然り。ただ同時に、普遍性と汎用性を含有しています。ある単語が持つ背景を連綿と受け継ぎつつ、その単語が内包する意味の力を借りて文学する。それは他者とイメージを共有するツールであり、他方で余韻という想像力を残します。表現者の意図や言葉に託した世界から離れても、互いに許容し得る世界。


なにをもって幸せというのか。

なにをもって貧しいというのか。


時代による変化とその流動性は、抽象的概念になるほど濃淡に幅があり、万人に通用する数値化も無論不可能で、私が彼がどのあたりに位置しているのか言語化は困難です。しかし、いずれにしても、先人に学んで笑い飛ばす方が明るい。退色した風景はいくらだって描きなおせるはずです。


襟草丁より


text by Tei Erikusa photo by Chikara Matsumoto 写真と書簡で往復する #往復写簡


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