往復写簡 #65襟草丁(写真)←松本力(文) 襟草丁さん 床は天井に、天井は床になって成長する高層マンションの唯一の入居者、月から来て月へ帰った旅人が独り滞在した高層ホテルの部屋の灯り。竹筒の牢獄に囚われた絶世の美女が、竹取りを生業とする翁の元に授けられたという設定で、心に思うことを素直に...