往復写簡 #47
襟草丁(写真)←松本力(文)
襟草丁さん
沈む夕日をYou、が眺めてる太陽のよう。
木の上の紅い涙Tomato、昨日への暮れない涙とまると。
Dry tomato is very nice. Try to be nice to you and me.
Tomorrow’s good-by-e.
ラジオのDJへの質問。好きな色はなんですか。
一人は子供の頃からムラサキ。残りの二人は赤かなと。
薄紫の空に沈む二つの夕陽がある惑星を映画でみたことがある。
夕日に照らされ、僕も車も赤い。千葉へと走る朝と夜の、ミラーに映る僕は疲れてる。
うっかり、砂糖水を買って飲んだら、やっぱり、余計に疲れるわ。
一時の気休めなんか、気が休まらないわ。
なんだかなにもかも小さくなる。
でも、すべてが枯れゆくわけでもない。
ほら、枝葉をかいくぐり、実をすり抜け、地べたをはって、青い実が、次の身が待ってる。
一日寝たい。
一日温泉いきたい。
一日雲を眺めていたい。
境界が曖昧な言葉と感情の、
一日一日と止まらない日々を、
一刻一刻と止まらない心像を信じて、と思う。
松本力より
text by Chikara Matsumoto photo by Tei Erikusa 写真と書簡で往復する #往復写簡
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