町を掘る #4
松本力(写真)←襟草丁(文)
松本力さん
三人並んで写真を撮ると真ん中が早世するとかなんとか、そんな話がありました。恐怖するという体で盛り上がりたい年の頃は根拠はどうでもよく、今考えると言われが非常に気になります。
未だ解明されていない出来事や、未来永劫解明されないであろう出来事や、単なる不安の理由を自分都合の論拠で固め、それらを肯定し続けることで揺るがない事実まで押し上げる。時に、それは、称賛にも値する思い込みと申し上げたくなります。害悪は困りますが心理の多様さを垣間見るようでもあり、いつの時代も科学と非科学は混沌と同時存在していると見え、いずれのベクトルも他方にそのポジションを豪末も譲りません。
写真を撮られると魂を抜かれる。ピントが合うと余計に抜かれる。よくワカラナイものに対しての想像力は、つくづく逞しく、愉快。
襟草丁より
text by Tei Erikusa
photo by Chikara Matsumoto
写真と書簡で往復する #往復写簡
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