往復写簡 #20
松本力(写真)←襟草丁(文)
松本力さん
日々、
おすすめのトピックや、おすすめの動画が無闇に飛んできます。「あなた、こういう分野に関心が薄いでしょ」とか「あなた、こういうジャンルご存知ないでしょ」とか、穴を見つけてすすめてくるアルゴリズムがあればおもしろいのにと時折想像しますが、現実は一目散。気づけは、間・余白・隙間・糊代・寄り道・道草から遠のき、家と目的地は、言葉と意味は、他者との遠隔対話は、二枚重ねにぴたりと合わさり、種々雑多が存在する穴に目もくれず飛び越えることが常態化し、刻一刻は勝手に書き換えられてゆきます。
無駄が本質。忘れてはいけませんね。気を散らかしましょう。率先して気を散らかしましょう。散歩を再定義し、時間と空間を遊具に仕立て外界に感覚を委ねます。空耳かも知れない羽音に誘われるように、記憶に定かでない路地を曲がってみましょう。
襟草丁より
text by Tei Erikusa photo by Chikara Matsumoto 写真と書簡で往復する #往復写簡
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