往復写簡 #6
松本力(写真)←襟草丁(文) 松本力さん うわのそら。 これまで特に気に留めなかった言葉の響きが、不意に不思議に感じる時があり 「うわのそら」と音が不可思議に迫ってきました。 いつでも上にある空と、何事かに心を奪われている「うわのそら」。...
往復写簡 #5
襟草丁(写真)←松本力(文) 襟草丁さん 反符丁・弾符丁、低いところから上って 反符丁・弾符丁、高いところへと下った いつかどこか、目のあたりにしない時に その後先を正しくみることができなくて 英国の童謡に、鏡の国にもいる、ずんぐりした(ぼくのこと)反符丁・弾符丁の出自を憶...
往復写簡 #4
松本力(写真)←襟草丁(文) 松本力さん 家の南側の窓からは豊かに葉を茂らせた常緑樹が並んでいるのが見えます。 二週間ほど前からその枝葉が派手に切り落とされ、風景が一変してしまいました。 密集した葉で塞がれていた空間に穴が空き、隠れていた空間が顕になり、...
往復写簡 #3
襟草丁(写真)←松本力(文) 襟草丁さん ブルーブラックな時計が、あと八分で正午を告げた。 十六度の少しひんやりとした室内をボーンときこえない音が伝わってきた。 そして、朝の七時過ぎには、この写真を撮らせてくれたような、八分前に太陽をでた光をみた。...
往復写簡 #2
松本力(写真)←襟草丁(文) 松本力さん 一年前の今頃は小さな絵を一日一枚描いていました。 題材を日常の景色の中に探すことで視点が増え、それに伴い以前にはなかった気づきも増えました。 他方で「私」が持ち得る視点に上限があるならば、失った視点もあるのだろうかと空想しましたが、...
往復写簡 #1
襟草丁(写真)←松本力(文) 襟草丁さん さて、ていさんが、このプロジェクトのUMUの頁で話してくれたように、明日、私はいないかもしれないということを考えていた。 今日みるものを、明日はもうみることがない、ぼくもいた。...
空かも知れない
現在・過去・未来、時間は一方向に進むものと感じるのは脳の構造によるものらしい。 地球のあらゆる場所、宇宙のあらゆる場所、つまりすべての空間が同時に存在しているように、現在も過去も未来も同時に存在するとしたら、その容れ物が空かも知れない。 #TeiErikusa
UMU drawing session vol.1
↑ERiKUSA TEi drew about "空虚さ (Kuhkyo-sa)" the air full of invisible memories of the existence. ↑MATSUMOTO CHiKARA drew about "未来の記憶...
対象化のススメ
旧石器人と縄文人のちがいは前者が食糧を求めて常に移動していたのに対し、定住型の暮らしを始めたことだという。それによって定点観測が可能となり二至二分という世界観が生まれた。 時代が変化しても人がそこにいて日々が移ろいモノゴトが無情に流れてゆくことは変わらず、そのモノゴトを先入...
結果はいつも起因にあいたがっている
The effects always desire to meet their cause. #ChikaraMatsumoto