往復写簡 #67
襟草丁(写真)←松本力(文) 襟草丁さん ブルーブラックな羽根が、無数の砂粒や礫を盤とした路上の針となって、曇天のアフタヌーンを告げた。或いは、ローアングルなまなざしを生きるだれかの道標となっている。なんだか、既視感があって、#67から#3へ、瞬間移動するような心持ちがする...


往復写簡 #66
松本力(写真)←襟草丁(文) 松本力さん バラバラと上空を浮遊する黒い物体は鳥で、いや待てよ、実は全く違う何かかも知れないと疑ったところであれは鳥で鳥で、そう断言できる理由を問われてもあれは鳥で鳥で鳥で、これまでの経験やら記憶やらと照らし合わせて鳥だと判断しているのだろうが...

往復写簡 #65
襟草丁(写真)←松本力(文) 襟草丁さん 床は天井に、天井は床になって成長する高層マンションの唯一の入居者、月から来て月へ帰った旅人が独り滞在した高層ホテルの部屋の灯り。竹筒の牢獄に囚われた絶世の美女が、竹取りを生業とする翁の元に授けられたという設定で、心に思うことを素直に...

