往復写簡 #73
襟草丁(写真)←松本力(文) 襟草丁さん シトロンの月はミカンの一房のよう、 アズールの空はスミレの砂糖漬けを溶かしたよう、 ミエルな家は南蛮菓子のよう、アズキの袴を履いたシベリアのよう、 インディゴな屋根はミルティーユのよう、エクリュな窓はビスキュイのよう、...


往復写簡 #72 (鎌倉にて)
松本力(写真)←襟草丁(文) 松本力さん 椿は首斬り花とも言い、花の根元からぽとりと落ちて散りますが、私には、同じく花弁がはらはら散るではなく「首斬り」的に散るイメージに夏に花期を迎えるノウゼンカズラがあり、ただそのイメージは、ノウゼンカズラを嫌いと言った母の言葉が結びつけ...


往復写簡 #71 (鎌倉にて)
襟草丁(写真)←松本力(文) 襟草丁さん ひきがえるが独り、路で干涸びかけているところを通りかかったことがあった。 一旦は通り過ぎて引き返し、こんな状況に遭遇したからには、だれかがなにかをすべきではないのかという心持ちになった。...

