町を掘る #5
襟草丁(写真)←松本力(文) 襟草丁さん モンブランは白い山、を象った白いケーキ。日本のそれは金色の山頂に褐色の玉座があるのが好きだけれど、なかなかおいしいのがない。ないものはつくるが信条だけれど。 モンブランは無理でもマロングラッセならなんとかとなるかなというと、いつもう...


町を掘る #4
松本力(写真)←襟草丁(文) 松本力さん 三人並んで写真を撮ると真ん中が早世するとかなんとか、そんな話がありました。恐怖するという体で盛り上がりたい年の頃は根拠はどうでもよく、今考えると言われが非常に気になります。 未だ解明されていない出来事や、未来永劫解明されないであろう...


町を掘る #3
襟草丁(写真)←松本力(文) 襟草丁さん 少し影がある。 杜子春なら、仙人と出会った次の夕暮れに、西日が落とす自分の頭の影の場所を掘る。 止まれは、急に止まれない。 道路の標示は呪文のように効いていて、車なんか運転しない子どもの頃からのスリル満点の記号論だった。この白線から...

